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年頭所感

(一社)東京都LPガススタンド協会
会長 柳 也主男

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 新年あけましておめでとうございます。平成27年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。  

 2011年3月11日発生しました東日本大震災より、4年近く経ちましたが、いまだに避難生活を送っておられる方々がたくさんいらっしゃいます。その方々に対し、又、業界関係者の皆様に、改めてお見舞い申し上げます。

 さて、昨年は、年末にCP価格の大幅値下げが通告されスタンド業界、ユーザー業界にとって朗報となりました。円安が進む中、原油価格に連動してのCP値下げはエネルギー輸入コストの低減をもたらし日本経済に寄与するものとして歓迎するところであります。

 しかしながら、LPGの輸入価格が下がる中、自動車用LPGの需要は回復せず、減少しております。その大きな原因は、メーカーライン生産のLPG車の販売台数の減少であります。一方、日本とは逆に世界では2013年の実績が2000年比3.3倍の約2,500万台となっており、LPG車が増える状況になっております。

このような状況下にありまして、私どもの協会では需要開拓委員会において、メーカーライン生産車、レトロフィットLPG車を含めた普及促進活動を展開し、徐々にではありますが成果を挙げております。

 更に、当協会は、LPG車の政策的位置付けとして、LPガス自動車普及促進協議会が現在進めているLPG車の排気ガステストに大きな期待を寄せております。このテストは、環境省の管掌下にある(独)国立環境研究所と共同研究の形で取り進めております。
このテスト結果によりLPG車の環境性能の良さを実証し、低公害車として認定してもらい、行政に対しLPG車の普及促進策が、原子力発電の再稼働がままならない今日、日本が外国に約束しているCO2削減目標達成のための方策の一つになりうることを継続して主張していきたいと思っております。

 次に、2015年は燃料電池車(FCV)の一般普及開始目標の年であります。私どもLPガススタンド事業者は、永年にわたり高圧ガスを扱うノウハウと実績を持っており、共に高圧ガスの水素ステーションに強い関心を持っております。FCV並びに水素ステーションについては、国及び東京都から規制緩和、補助金が出るとの情報もあり、今後の成り行きについて注視していきたいと思っております。

 また、当協会の主目的であります保安に関わることとして、11月12日発生した千葉県市川市のLPガススタンド開放検査時の爆発炎上事故についてですが、今のところ事故原因は未解明であります。しかし当協会としては、この事故を対岸の火事と見なさず、危害予防規程付属基準類(規範)に基づき、保安管理の一層の周知を図る所存であります。

 最後になりますが、皆様方のご隆盛とご活躍をご祈念申し上げ、新年の挨拶とさせて頂きます。

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